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インスタ始めました!ミャー子のアート作家としての現在の活動状況を見ることができますよ。






私は、基本的に、授業開始の最低15分前には教室に着いていた。


授業ギリギリに駆け込んでやってくる、ということは個人的に避けていた。


「常時遅刻寸前女みたいなヤベー奴を書きたくねーべ」と思われてしまう。

描くほうも、人間性に心理的な抵抗感のある対象を描きたくないものだからそこらへんは配慮していた。


そんな私だったが、2,3回ほど完全に授業の存在を忘れていた事件があった。


とある12月、印刷会社の仕事が終わり、家に帰った。


寒いし、疲れたし、とりあえずコタツに入ってお菓子を食べながら、思い切りグダグダぬくぬくを楽しんでいた。するとなぜか携帯電話ではなく、家の固定電話が鳴った。
「珍しいなぁ~ 誰やろ~」とだらけた気持ちで出てみる。

「はーい、ミャー子家ですぅ~

「あれ?タマですけど

タマ???家に電話してくるタマさんとは誰や??

私「はぁ(どなたかな)」

タマさんとやら「あの今日コトブキヤ


2秒ほどして私は大絶叫した。

「あーーーーーーーーー!!!!!!」

今日は19時からコトブキヤ画材店のデッサン教室にて授業が入っていたのだ。



なぜここまで完全に忘れていたのだろう???
自分でも理由がさっぱりわからないところがミステリーである。


タマさんとやらはもちろんあのタマさんだった。

タマさんは必ず携帯電話に連絡してくるので、

「家の固定電話に連絡してくる」「タマさん」というのが、全く結びつかなかった。


その日に限って携帯電話の電源が切れており、私に連絡がつかなかったため、家の電話にかけてきたということらしかった。
家の電話も繋がらなかったら大変なことになっていた。


「今すぐ行きますうーーーー!!!!」

あの大丈夫?

「はい、間に合います!」


もうすでに1920分をまわっている。猛ダッシュでコトブキヤに向かい、着いたのは35分くらい。


みなさま多少うんざりしたお顔で待っておられた。


「どうしたんだい??」「忘れてたのねウフフ」と優しく声をかけてくださるが申し訳ないことをした思いでいっぱいだったので、本来のデッサン時間を削らないため、休みなしで連続で3ポーズほどとらせていただいた。それでなんとか本来のデッサン時間を削ることは避けられた。


しかし

恐ろしいことに次の週ももう一度全く同じことをしてしまった。

一体どうしたというのか?私は。

二度あることは三度あるという諺を律儀に体現してみせたかったのか。

しかも同じ教室だったので、さすがにみなさまびっくりされていた。

月に二度、長年一緒にお仕事をさせていただいて気心知れた教室の方達でお互い信頼関係もあったため、


「一体どうしたの???


と漫画の吹き出しのように率直に言われた。

本当にそうですよねぇ~。自分でもミステリーですねぇ~。





もう一つ。


別府大学で、午前中にモデルの仕事がみっちり3時間入っていた。


クタクタに疲れる。

やっと終わり、誰もいない廊下で「くはぁーーーーー!!!!」と伸びをしながら開放感に浸る。


友人に電話をし、「今から別府のゆめタウンのマックで一緒に食べようぜい!」と誘う。


「わかったー、じゃあ20分後に着くわー」との返事。


私は先にマックについて注文してハンバーガーを頬張っていた



するとタマさんよりメール


「おおっ、仕事かな♪るんるん♪」と開くと


「13時から別府大学2年生の教室ですよ!どこで何をしているのですか?」とあるではないか。



と思った私は友人へ事の経緯を話し「てな事でごめん」と詫び、

別府大学へすっ飛ばした


車で約20分。全力で3階まで駆け上がった。


教室へ入ると、外国人留学生のクラスだった。


中国とか台湾とかアジア系の生徒たちが、全く何事もなかったかのようにニコニコしながら私を迎えてくれた。


彼らにとってはそもそも20分程度の遅れなんて大した事ないのか、「モデルが遅刻」程度の事など怒る事でもなんでもないのか、びっくりするくらい誰一人怒ってなかった。


彼らのおおらかさに救われた出来事だった。




10年ほどの絵画モデルキャリアで、遅刻はこの3回だけである。

遅刻というより完全に忘れていた。

(冒頭で偉そうなことを言ったがこの時点で十分人間性に疑問だ。)






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※登場人物は全て実在しますが、プライバシーを考えて仮名にしてあります。



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